御堂筋税理士法人の才木です。
弊社のお客様の企画で、これからの住宅業界市場についての
講演会がありましたので、参加させていただきました。
私なりに気づいたことをメモしました。

住宅産業のパラダイムシフト

これまで       これから

持家売切型      住宅利活用提案型

業界保護・優位    消費者保護・優位

護送船団方式     市場整備方式

 

これからの工務店経営は、今までの短期勝負から長期関係性を求める。

これまで       これから

年齢・所得      感性・ライフスタイル

注文住宅請負     プロダクトアウト(家づくりの想い)

           ※逆はマーケットイン

瞬間利益+高成長   継続利益+継続成長

 

今後の消費税動向

安倍首相が再増税を判断 1412月頃

軽減税率の詳細結論   1412月頃

特例措置の契約期限   153月末

税率10%引き上げ    15101

・最初から14年に買うつもりだった層は4月以降契約を進む

・迷っている層は、12月まで待つ

・急に家づくりを考え始めた『まっさら層』の増加

2014年のあなたの会社の作戦は?
迷うお客様を誘因するアイテムは?

『土地が上がる地域であれば土地での差別化』『住宅ローンが上がればローンネタ』

 

今後の市場変化

30代土地なしファミリーはこれから減少↓(10年間で20%減)

 市場規模で言うと20%~40%ダウン

 ⇒中古住宅は消費税課税非課税なので中古住宅

②予算の二極化

 関西増加価格 2500万以内、5000万以上が増えて

        2500万超5000万以下が減っている。

 年収800万以上の就労世帯は20%程度⇒5000万以上希望が50

③価値観の変化

 住宅へのこだわりがなく、

「住むならそこそこで十分」⇒「住むならこだわる」へ

供給過剰市場は儲からない

①住宅産業のスマイルカーブ

上流                                 下流    

企画⇒素材⇒組立⇒企画⇒設計⇒元請け⇒住宅金融⇒リフォーム⇒メンテ⇒生活支援

利益確保できるのは、企画、メンテ、生活支援サービス
<
/span>

②飯田グループの関西進出は関西の分譲事業者にとっては脅威

 

打開策

①縁側を作ろう

・工務店連合を創る⇒インディーズ連合

・シェア(共有)とコラボレーション(協働)

 

②現在の顧客のマインドシェアをつかむ

・深く考えない層⇒ファーストフード派

        ⇒安心派

・自分なりに考える層⇒きちんと派

          ⇒ライフスタイル派

 

ハウスメーカーの取組み

・坪単価70万~80

・青田刈り⇒建築前の会員組織(メリット:土地情報、値引き)

・ライフスタイル提案⇒子育て/ペット/共働き/エコライフ/多世帯/大人//まちなか

・ロングライフモデルの強化⇒アフター充実し建替え比率50%~60

⇒建替え、二世帯、相続税の3点チェックポイント設置

 

マーケティングテクニック

・オリジナルネーミングをする⇒理由をつける。

Ex)「呼吸の道タワーE<
/p>

 

今後の行列ができる工務店とは

棟数に関係なく、生活者から社会から共感、応援されるユニークさと評判によって、価値観を共有できる顧客が行列をなし、自信と誇りをもって自社の家づくりを推薦し、利益を確保しながら着実に成長している工務店。

 

行列ができる工務店へのステップ

VSハウスメーカーの基本

①安心のハードルを超える⇒経営内容、一定以上の性能、アフターサービス、スタッフの人となり⇒これは高額希望顧客の要求条件

②ブランドハードルを超える⇒認知、評判、建物のデザイン

※ブランド=認知+評判、評判=納得+満足

 お客様の言葉をリーディングしなければいけない。

 

マーケティング戦略その1

①何を

②誰に

③いくらで⇒ここがポイント!

④どうやって(標準化・しくみ化・理由明文化⇒コンセプト)

 

マーケティングその2

①潜在客創造が必要、見込み客を行列させること

3つのプロモーション(自社メディア、買うメディア、ソーシャルメディア)

②逆張りの差別化

これから多様化の時代がますます進む前提では、オリジナリティが差別化要因となる。

「大手ハウスメーカー」と呼ばず「量産ハウスメーカー」と呼ぼう!

工務店の強み⇒地域+手仕事+人

 

いい家を建てること⇒いい時間を手に入れることと置き換える!

 

というお話をお聞きした。

私たちのクライアントの工務店を想定しての感想は、

1.バリューチェーンを再度見直し、どこの集中するかを再確認する

2.戦略構築は、3C分析で行う。

  顧客層は一定の仮説のもと、プロダクトアウト型のサービス展開で推進。

  競合他社は、地域ビルダーとハウスメーカーは必須チェック

3.上記戦略に基づき、戦術ベースの販促フレームワークに落とし込み

  スタッフの教育計画も含めた戦術計画を推進する。

という戦略構築が必要だと感じました。

中小工務店!まだまだ勝てる要素はある!頑張ろう!!


関連記事

Noimage 税務

王子動物園

Noimage 税務

ジュニア勉強会

Noimage 税務

経営計画策定セミナー同窓会

Noimage 税務

マネジャーに必要なスキル!! 『質問』とは?

Noimage 税務

不動産で出した赤字と給与所得を相殺させる際の注意点

Noimage 税務

紹介戦略セミナー

Noimage 税務

キックオフミーティング

Noimage 税務

後継者経営大学

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。