経営のコックピットからわかること
2012.08.17
税務
コンサルティングに強い 大阪 税理士法人 小笠原事務所 才木です。
今日は、工務店のお客様のコンサルティング。
経営のコックピットの情報がトップの思い通りに
集約できずに困っておられた。
というのも、当社は平均の工期は5ヶ月で3月決算
までの決算予測がほぼできる状態の月に入ってきている
ので、トップの要求水準も高くなる。
上期は、そんなに忙しいという様子もなければ暇でもない。
そして、下期は現場が忙しくなると予測されるが利益予測が
思ったほどではない。何が原因なのかわからないとのこと。
そこで、工務や営業の持っている情報を集めながら、
下期に見込まれる現場の集中具合を手計算で進めた。
即席で作った経営のコックピットに対して、
トップは、「この情報が欲しいんです」と一言。
その主な情報から得たことは、9月~来年1月までは
上期のほぼ2倍に近い現場を管理しながら進めなければならない。
そのことによる外注依頼先の確保が急務であること。
そして、利益不足の原因は大型物件の見込みが目標通り進んでいないこと。
そしてトップは、
「実は、直感で3ヶ月前にこのような事態が予想され
緊急措置策を検討して、役員会に提出したのですが、
会長からリスクを冒してまですべきではないと却下されました。
私の直感は間違っていなかったんだ。しかし、この情報がなかった
ので、会長を説得したり、私自身が自信を持って意思決定できなかった。」
と当時を振り返って発言しました。
その通りです。
情報がなければ意思決定はできない!
そのための資料が経営のコックピットである。
コックピットの重要性を改めて知ったトップから
早急に自社のコックピットの見直しとメンバーが
作成できる情報整理も含めたコンサルティングの
オファーを頂きました。
「はい!喜んで!!」
トップ
「しかし、上期が終わる前に来期の数値のついて
このように幹部と議論できることは、進歩したと思います。
だって、今期についてもまだ半年ありますしね!」
とモヤモヤとしていた未来の不安が明確になり、その対策が
浮かんだ清々しさに満ちた顔で話してくれました。
コンサルティングに強い 大阪 税理士法人 小笠原事務所 才木でした。