コンサルティングに強い 大阪 御堂筋税理士法人 才木です。


今日、流通業を営むお客様の経営会議で大きな意思決定がありました。

毎月稼ぎ出す粗利益の約8%を占めるA社との取引停止の決断です。

粗利益の8%を1社で占めているのでトップシェアです。


過去の経緯は、3年目に売上高が激減したときに主要仕入れ先の紹介で

大型物件を扱っているA社との取引を開始したことがきっかけでした。

当時は、売上確保そして粗利額の増額がとてもありがたく、営業社員、

施工部門そして配送部門のメンバーも一丸となって取り組んでいました。


しかし、大型物件を扱い扱い量も多いA社の要望は、エスカレートして

現在では、各部署メンバーの労働量もかなり増加しているとのこと。

そこで、ざっくりとですが関係している方々のA社にサービス提供している

時間集計を測定してもらいました。


想定通り、メンバーの人件費を考慮すると赤字得意先ということになりました。

現実に、営業以外のメンバーからはA社の仕事に対する不満・不平が

あがっており、精神的にも体力的にも限界にきているとこことでした。

そこにきて、A社以外のお客様の仕事獲得の機会も見えてきているため
思い切った意思決定が必要ではないかと営業課長から意見が出たのです。

それを受けて社長は、

『なるほど、現実として8%の粗利額を落とすことは、怖いことですが、

私たちが伸ばしていきたいお客様(地域密着の中小企業)と明らかに違う

ので、3年前には私たちも助けてもらったが、現在に至るまで私たちも

A社のお役に立てたという自負はある。従って、ここはお断りする方向で、

仕入先とも相談します』


ドラッカーの言葉に、

『意思決定は一つの方向を向いている必要がある』

という言葉を思い出しました。


トップ、管理職、メンバーが同じ方向つまり、経営方針に沿った意思決定

出なければいけないということです。

今回の、意思決定は一時的には収益力は落ちるかもしれませんが、

そのことによるチームの結束力は強まることになると信じていますし、

そんなに収益力も落ちることがないような気もしています。


これから、どのようなアクションをとってどのようなアウトプットを

このチームがたたき出すのかを注意深く見守りたいと思います。



コンサルティングに強い 大阪 御堂筋税理士法人 才木でした。

 


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