予測と実際の差異を把握する
2011.10.31
税務
決算分析に強い 大阪 税理士法人 小笠原事務所 扇原です。
先日、あるお客様のところに監査に行ってきました。
まずはいつも通り各科目のチェックから始まって、
次に工事の進捗状況を把握しながら、売上や在庫を確認し
仕掛途中の現場は概算粗利を計上し、当月の試算表を作成します。
工事は基本的には完成基準で計上しておりますが、
工事の進捗度合や経費の発生額をみて、
粗利を按分して計上しております。
そして、実際の完成時には粗利を戻入ることによって
その月の活動状況にあった実際の業績を確認することができます。
また、その会社は12月決算ですので
来月以降の工事物件の受注状況、進行予定、粗利率などの資料を見て
最終的な利益はどのくらいになるのか
社長と会話しながら、確認しました。
「来月以降は大体○○円の粗利益が出るから、
固定費を差し引いて○○円の利益になると思います。」
「最終的には決算の時には△△円の経常利益になります。」など
社長の中には今期の数値予測はばっちり頭の中で把握されていました。
ですので、私としては社長の頭の中の数値と経理上の実際の数値に差異がないか、
また差異があった場合にはどのような要因で差異が生じたのかを確認し、
社長に説明します。
そうしてその2つを一致させることによって、経営状況を正しく把握し、
今後事業をどのように展開していくか判断ができるようになります。
そして、来月の訪問時には今期の決算予測を行い、
今期の見通しを再確認するとともに、
税額の試算をして、節税対策を検討してきます!
決算分析に強い 大阪 税理士法人 小笠原事務所 扇原でした。