コンサルティングに強い 大阪 御堂筋税理士法人 西口 です。

 

皆さん、「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業」をご存知でしょうか?
中小企業金融円滑化法が、平成25年3月末で期限を迎えました。
政府は金融機関に対し、今後も中小企業・小規模事業者の経営支援に一層取り組むよう促しておりますが、支援をするにも人員的に限界があります。
そこで、独力では経営改善計画の策定が困難な小さな中小企業・小規模事業者に全国 約11,200 の認定支援機関(税理士等)が計画策定を支援する制度が設置されました。
それが、「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業」です。
弊社は平成25年4月、認定支援機関に登録をし、こうした事業を通じてお客様の金融・経営支援のサポート体制を強化しております。

本事業は、一定の要件の下、認定支援機関が経営改善計画の策定を支援し、中小企業・小規模事業者が認定支援機関に対し負担する経営改善計画策定支援に要する計画策定費用及び フォローアップ費用の総額について、行政が3分の2(上限200万円)を負担するものです。

さっそく、資金繰りの厳しいお客様(A社)のところで、この事業を活用して経営改善計画策定支援事業を実施してまいりました。
A社は、数年前に大きな投資をし、金融機関から約2,500万円の融資を受けました。
しかし、投資した事業がうまくいかず、前々期に借入金返済条件(リスケジュール)の見直しを行い、半年間返済をストップしました。
前期のリスケジュール更新時は、何とか同条件で返済を見送ることができましたが、金融機関の担当者からは「来期は同条件での更新は難しい」と苦言をさされておりました。
前々期、前期と当期利益はプラスでしたが、過去から引き継いだ経費の未払い等も多く、キャッシュフローはマイナス、非常に厳しい状況でした。
今期に入り、また更新時期が近づいてまいりました。
わたくしの方からも金融機関に連絡をし、来期の返済見送りについてお話ししましたが、以前として「金融円滑化法の期限もきれましたし、正直厳しいですね。」との判断…
そこで、社長と相談をし、経営改善計画策定支援事業を実施し、再度、金融機関との交渉に臨みましょうということになりました。
8月中旬に社長と丸一日かけて、中期の経営計画を検討しました。
会社の方でも経営計画は作られてましたが、はっきり言って数字の裏付けはなく、無茶だとしか言えないような計画…
さらに、具体的な行動計画がなく、そのままでは絵に描いた餅になってしまう!
そこで、午前中は、より精緻な数値計画を作成し、このまま改善なく経営を続けると、来期のキャシュフローがどうなるかをお話ししました。
非常に厳しい結果に、社長もいよいよ抜本的な改善が必要であることを認識されました。
午後からは具体的な改善計画を、社長とお互いに案を出しながら検討していきました。
改善した結果、うまっくいったとしてのAプラン、うまくいかなかったとしてのBプランなど、合計3つの中期数値計画を作成しました。
夕方以降は、中期数値計画を年度に落とし込み、月毎の行動計画を作成しました。
10:00~20:30…長い一日でした。
経営改善計画を策定してみての社長のご感想です。
*これまでの計画の甘さを痛感した
*抜本的な改善が必要だとは思いながら、踏み切れていなかった。
 今回は、それを行動レベルまで落とし込むことができて、良かった!
*昔からお金のことを考えることを避けていた。
 当たり前のことかもしれないがキャッシュフローへ意識するよう自分を変えていきたいと思う。

経営改善計画については、わたくしの方でまとめ、8月下旬に社長と一緒に金融機関へ説明にまいりました。
金融機関の反応は、「今回は、認定支援機関の支援もありますので前向きに検討します」とのこと。
結果は、金融機関と信用保証協会との協議の上で、最終9月中旬に出てきますが反応としては悪くないように感じました。

経営改善支援はここでは終わりません。
この後、計画が実際に進められているか、予算と実績との差異分析など約3年間にわたり、認定支援機関が四半期ごとにモニタリングをしていきます。
計画が絵に描いた餅にならないように、密な連携を進めていき、より良い決算を迎えられるようにサポートしていきたいと思っております。

今回、わたくし自身が経営改善支援事業を実施して感じたことは、以下のようなことです。

*経営改善計画について社長とじっくり検討
し、今後すべきことを明確にできて非常に良かった。
 特にA社においてはこれまで資金面の問題もあり、経営支援もできていなかったが、 資金については補助金で賄うことができた。

*数値計画を策定するに当たり、会社内で管理されている各種情報(稼働率、時間単価、推移など)を整理でき、現状を数値レベルで見える化することができた。
*われわれ認定支援機関が金融機関と連携することで、より密な金融支援を企業に対して行えるようになった。

今後、この制度を利用して、多くの企業の金融支援をできたらと思います。

コンサルティングに強い 大阪 御堂筋税理士法人 西口 でした。


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