なんだか難しそうなコックピット
2020.08.31
経営コンサルティング
こんにちは、御堂筋税理士法人の高岡亜子です。
先日、ある製造業のお客様にお伺いして
コックピット会議のキックオフとして
ワークショップを行いました。
幹部とリーダーのみなさんにご参加いただき
今後どのような観点で経営を見て
目標達成のための活動を行なっていくかを
みなさんと一緒に考えさせていただきました。
ブログでも度々取り上げられてる
コックピットの概念ですが
今日は体重管理とマラソンへの準備に
なぞらえて見ていきたいと思います!
(走りのプロではないのでトレーニングの
仕方の不備はご容赦ください!
むしろアドバイス貰えるとうれしいです)
コックピットは、今時点の決算着地点を掴んで
目標とのギャップのためにこれからどう活動するかを
意思決定していく、未来に向かった経営管理ツールです。
月次決算ででてくる数字は、過去の活動の
「結果」として現れた数字であり
ここばかり眺めていても数字はよくなりません。
将来の数字を見て、これからの行動を変える
フィードフォワードを実践していきます。
①目標・予算を設定する
「今より体重を5kg減らしたい」
「11月と1月のハーフマラソンで
自己ベストを更新したい」
②月ごとの予算に割振る
「1ヶ月に1kgずつ減らしていこう」
「10月には10kmを55分で走れるように
なっておきたい」
③ビジネスのインプット→スループット→アウトプットを流れを細分化する
「食べる→体を作る→実践でのアウトプット」
これは例えとしてはちょっとビミョウかも…
会社であれば、
仕入→切断→加工→研磨→組立→出荷
など。
④管理項目を決定する
障害となるものは何か?
「インプット
【食べるの管理】
・カロリーをコントロールするか?
・食べる”モノ”をコントロールするか?
・外食、お酒の回数を決める?
・大会直前の炭水化物
スループット
【体力・筋肉作り】
・最低週1回はプールで泳ぐ
・毎日の筋トレメニューを決め実行管理
・夏の月間ランニング時間
(バテない身体づくり)
・練習時の1km当たりタイム(原単位)
【実戦でのアウトプット】
・大会までに10kmを3回走る
【原価(?)】
・ジムの会費が8,800円/月
→どれくらい活用できている?
何回行ったか。
⑤コックピット会議で毎月の
振り返りと行動の決定をする
私の場合、頭のなかの?と?でしょうか。
?「運動してるんだから美味しいケーキ
食べよう」
?「せっかくのカロリーコントロールが
台無しになっちゃうわ」
?♀「このままのペースだと、10km55分は
厳しそう。ランニングの回数を増やそう」
などなど。
⑥仮説と検証
うまくいかない原因を検討して、
解消するための仮説を立てる。
それを実践してトライアンドエラーで
方法を見つけ出していく。
「食べる量を減らしたのに体重がおちない…
朝昼はしっかり食べて夜ご飯を減らそうか」
「暑さでバテてしまう。
水泳の時間を走る時間に割り当てるか」
⑦幹部が育つ
①〜⑥のサイクルを繰り返すことで
学習する組織となり、メンバーが育つ。
私の場合体重とマラソンですが
会社の経営のサイクルを回していると
幹部は自然と経営の考え方、進め方が
身についてきます。
経営分析資料を作成して、
コックピット会議をスタートさせる
というとハードルが高そうに見えますが
このように見てみると皆さんが日頃
頭の中で考えていることを見える化して、
分析を繰り返していくというプロセスだと思えば
そんなに難しいことではありません。
項目の設定はワイワイとみんなで
業務を書き出して決めていきます。
このコックピットを眺めながら
メンバーで意見を出し合いながら
仮設と検証をくりかえして
高業績企業(減量と自己ベスト更新)を
目指していきます!
“なんだか難しそうなコックピット”
を私の私生活の目標になぞらえてみました。