御堂筋税理士法人松本です。

今日、決算報告にお伺いした際A社の社長様が
「7月に発表会をしようと思っているんです」
というお話をされました。

メーカーであるA社は、今まで全社員が集まって
の発費会やワークショップをするというお話を
聞いたことがなかったので、思わず
「どんな内容の発表会をされるんですか?」
とお聞きしたところ

「ひとつは、今まで2年近く取組んできた第一工場の5Sについて、
社内にてPDCAを回せる状態にまでなって、
非常に成果もでてきているのでそれについて発表してもらおうと思っているんです。
今後は第二工場でも取組んでいってもらわないといけないしね。」とのこと。

「もう一つは、これも2年がかりで取り組んだことなんだけど、
教育体系を整備したいと思って、
各部署で教育のためのマニュアルを作成してもらったんです。
それが、一通り完成したのでそれについての発表をしてもらいたいと思っています。」

2年がかりで作成したマニュアル、
社長に解説して頂きながら、もちろん拝見させて頂きました。

各部署で作成するにあたって、
まずわが社の教育についての方針をまとめた文書を作成されていました。

それに基づき、管理部門から、現場に至るまで
① 手順を細分化して一覧にする
② 各手順について、写真等も添付し、統一のフォーマットにて作業手順を細かく文書化
③ 各手順について階層別に目標を設定する
④ ISOの教育体系とリンクさせ、随時改訂していく

「これがあれば、ある意味誰でも、
このマニュアルに基づいた業務ができます。
特に現場は、職人気質の従業員も多いので、
新人は、一度聞いたことを、もう一度聞きにくいという風潮もあり、
あやふやなまま作業をして、機械を壊す、不良を出すといったことになり
結局会社にとっては大きな損失になります。
この手順書は、一度教えてもらったことについては、
再現可能なレベルであるように作成しています。」

「これからこれををデータ化して、活用していく予定です。」

確かに、本当に細かい作業まで丁寧にマニュアル化されていました。
2年の歳月をかけて作り上げた会社にとっての大きな財産であると思います。

教育体系をつくり、
必要な業務をマニュアル化する
ということは、人材育成、業務の標準化のために
重要であるとは、思いつつ、なかなか取組むことができないのが
中小企業の現状であると感じています。
が、そこに取り組むことが、長期的な差別化につながることも事実です。

社長のお話をお伺いしながら、私は、
今後、わが社についてどのように取り組んでいくべきか考えさせられました。


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