御堂筋税理士法人の才木です。

『御堂筋流会議のしくみ』を支える3つの中心概念は、
1.ツール
2.コミュニケーション
3.人材育成
の3つであります。

そのツールにも3本柱があり
1.儲けのカーナビ
2.経営のコックピット
3.アクションナビ(目標管理シート)
の3本柱です。

1.儲けのカーナビは、売上・粗利・固定費・利益という数字を
未来という時間軸と過去という時間軸にわけて予測して
決算時点の利益を測定する予測型月次決算システムです。

2.経営のコックピットは、財務諸表に表現できない、
企業の営業活動、生産活動、仕入活動等々のプロセス指標を
体系的に数値化した資料です。

3.アクションナビ(目標管理シート)は、短期目標達成、中長期目標達成
に必要な行動予定を言語化して、PDCAサイクルを回す資料です。

特に、経営のコックピットは、現在の経営状態を数値化し、そして
未来予測を行動という裏付けをもとに作成しているので、達成軌道に
乗っているときは、見るのがとても楽しい資料になりますが、
目標未達状態の時は、見るのがとても辛い資料となります。

その辛さに打ち勝って赤字予測から黒字決算に激変した事例を
ご紹介させていただきます。
戸建住宅販売、リフォームそして不動産仲介業を営むA社です。
この経営のコックピットシステム導入のお手伝いをさせていただきました。
3月決算であるA社でコックピット情報を組み上げてコックピットシステムを
使った決算予測ができたのが、昨年の11月つまり10月実績+11月~3月予測
という状態での決算予測数値です。

IMG_0076

上記のとおり、決算予測利益が-24,478千円と表示されていました。
昨年11月時点では、今年の2月、3月の見込みは全く立っておらず、
またコックピットの下欄では営業活動プロセス数値も表示されているため
これ以上の増益要因は全くなかったのです。

そして、今月のミーティングでは・・・・

IMG_0075

なんと、8,126千円の黒字予測になりました!
このA社に何が起こったのか?

A社社長にお聞きすると、
・コックピットシステム導入前
『売上・利益・お客様リスト・その状態はすべて
自分の頭の中とスケジュール表でのメモだけでした。
おそらく今期は赤字になるんだろう?とは思ってはいました。』
・コックピットシステム導入後
『すべて見える化できており、嫌でも数値が目に入るのです。
本当に11月は寝てても2,000万の赤字という数字が浮かびました・・・・。
そうすることによって、その不足分を埋めようという行動が早くなり今まで
受動的であった行動が能動的になりました。
そして、いくら能動的にしても結果が出なければ数字は埋まらないので、
結果が出るように今まで以上に工夫をするようになりました。
その結果、なんとか今期は間に合いましたね。』
・今後の課題
『社員と共有して、数字と行動そしてお客様の状態の
3つの状態の見える化をしたいですね!
そうすれば、必ず目標は達成できると思います。』

理想的な使用方法だと感動しました!
その理由は、未達成原因が明確に分析できたからなのです。
A社の場合、11月時点では売上見込みはなかったものの、
案件は比較的残っていたのです。
もちろん、新規の案件も社長はじめスタッフの方々も活動
されましたが、3月までに何とかするという期限の設定が
行動の早さそして工夫に至ったのだと感じています。

問題解決は、原因を的確にとらえることが重要だということを
目の当たりにした瞬間でした。
これからも、この経営のコックピットシステムを中小企業に
普及し続けたいと思います!



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