御堂筋税理士法人の油谷です。

わが社では月に一度、スタッフ全員が勉強をする日があります。

私たちにとって知識を仕入れることが一番重要なことだという思いで、

創業者の小笠原が設定したトレーニング日です。

しかも、創業者の小笠原から私たちが直接教育を受けられる貴重な日です。

今月は会計数字をどう分析するかについてです。

今回はその中の「ROA」(収益性分析の指標)について教えていただきました。

「ROA」とは、シンプルに一言でいうと

「つぎ込んだお金でどれだけ儲けているか?」を示す指標です。

正式には「Return on Assets」の略で、総資産利益率を示します。

計算式は ROA=利益÷総資産 で

この計算式を分解すると

=①(利益÷売上)×②(売上÷総資産)となります

(利益÷売上)は売上高利益率をあらわします。

これは、売上のうち利益をどれだけ確保できているかを示しています。

(売上÷総資産)は総資産回転率をあらわします。

これは、事業につぎ込んだお金で、

どれだけの売上を獲得できたのか効率を示しています。

図で見ると次のようになります。

ROAは高い方がいい指標です。

ROAが高いということは、

「より少ない資産でより多くの利益を稼げるようになること」を意味します。

それでは、ROAを改善するためにはどのようなことを行えばよいか。

一つ目が「売上高利益率を高める」ことです。

つまり、売上に対する利益額を増やすことです。

売上高利益率を高めるためには、分子の利益を大きくすることが重要です。

具体的には、商品力をつけて粗利益を確保する、

無駄な経費を見直して営業利益を増加させるなどの工夫が必要です。

2つ目が「総資産回転率(総資本回転率ともいいます)を高める」ことです。

総資産回転率を高めるには、分子の売上を大きくするか、

分母である総資産を小さくするかということになります。

分子の売上を大きくすることは企業が一番求めていることなので、

あえて記載はしませんが、世の中で求められる商品・サービスを開発することが重要です。

次に総資産を小さくするためには、無駄な資産があれば処分するなどの工夫が必要です。

今回このROAという指標について学んでみて、このような指標も分解してみると、いつも気にしている粗利を確保する事や、無駄な在庫を減らすことが数字の改善につながるのだなと改めて感じました。何においてもですが、細分化してみて、異常点を見つけることが大切です。

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ガレット・デ・ロワ

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