利益は良薬
2010.03.23
税務
コンサルティングに強い 大阪 税理士小笠原/河原事務所 才木です。
今日の午後は、工事会社のお客様へ訪問しました。
ちょうど半年前から銀行返済のリスケジュールを
行ない経営再建中のお客様です。
年末年始とリスケを行なったにも関わらず
厳しい資金繰りを乗り切って、あとは利益計上
できれば、希望の光が見えるという状態でした。
今日は、お伺いするなり社長さんと経理担当者の
かたがとても上機嫌でむかえてくださいました。
社長『もう、利益が出ない現場は受注しません!』
声を大きくして話してくれました。
どうやら、我社の見積もりから30%を下げた
同業他社の見積もりがでたとのこと。
材料費率、手間代等どう計算しても赤字受注とのこと。
社長『今までなら、30%下げてでも受注していたかも
しれませんが、きっぱりと断りました!』
この強気発言の裏には、1年間取り組んできたコストダウン
の努力の結果が月次決算に反映された実績があったのでした。
過去2年間は残念ながら営業利益では、
赤字決算でした。1年前から材料費の単価見直し、
使用量見直しそして職人さんの出来高を上げるための
たくさんの作戦を実行した結果、今期上期を無事黒字決算
で終える見込みがついたのです。
特に苦労されたのが職人さんとの意識の共有。
ここ数年激変の経済環境を現場の方々と共有
することは並大抵な努力ではできないでしょう。
本気でぶつかり合い、意見の衝突もたくさんありました。
実際に、退職された方々もいらっしゃいましたが、
今残ってくれている職人さんは、幹部メンバーと
意識を共有できた方々だと思います。
その結果、得られた利益。
『利益は良薬』と聞いたことがありますが、
このまま、いや更に管理面も強化して
絶対今期は黒字決算で終われるように
お手伝いしてゆきたいと改めて感じました。
がんばりましょう!
コンサルティングに強い 大阪 税理士小笠原/河原事務所 才木でした。